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カイコの性フェロモン・求愛について

♀は蛾尿を排泄して3分後、側胞・性誘引腺を体外へ出して膨大に拡張させます。
性誘引腺にある*性フェロモンの袋を体外へ出して膨らませて、お尻を左右に振って性フェロモンの匂いで♂に求愛します。

*性フェロモンは、現在では、多種の昆虫にわたって性フェロモンの存在が知られ、害虫駆除に利用されています。
性フェロモンの存在が最初に確認されたのは、カイコの性フェロモンなのです。

2004年11月16日の朝のNHKテレビや新聞は、性フェロモンを感じるオス蛾のセンサー遺伝子が見つかったと報道しました。発見者は今度は日本の化学者で、京都大学農学研究科の西岡孝明教授のグループである。ボンビコールの発見から45年間経って、やっとセンサーの正体が解明されたわけであります。

西岡教授から頂いた資では、カイコのメスは蛹から羽化して蛾になった後、約1週間でその一生を終えるとある。その短い期間にオスと出会って交尾をし産卵しなければならない。しかし野生の蛾の存在密度は極めて低い。蛾にとっては世間は広く、同じ種類のオスとメスが出会うことは奇跡に近い。










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